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む~らんさんの家長野県長野市

vol.20 上棟後第11~15週の様子(2007年11月)

上棟後第11週:11月3日(土)の様子

文化の日なので、現場はお休みです。建物に入ろうとして勝手口のドアを開けた途端、楽しい気持ちになって笑ってしまいました。 そこには、いつも週末に現場を見に行くむ~らん一家のために、スリッパが3足揃えてありました。 どなたかがやさしい心遣いをしてくださったようです。

1階の壁仕上げが進み、美しい壁がどんどん広がっていました。

キッチンの内装には、防火性能をもつ材料を使わなければならないそうです(建築基準法の規定)。 む~らんハウスでは天井と壁にモイスを貼ります。天井には梁が突き出していて複雑な形状ですが、ピッタリと隙間なくモイスが施工されていました。 この後、天井はエマルジョンペイントで仕上げられ、壁にはキッチンパネルが貼られることになっています。

★ちょっと一言…1階の天井高

うれし徳武建設の完成見学会に行くたびに、む~らんは少し圧迫感を感じていました。 天井よりも下に太い梁が通っているので、梁の下を通るたびに頭上の空間が少ないように感じるのです(背が低いむ~らん妻は、何も感じませんでしたが…)。 「床から梁下までの高さは、最低でも210cm欲しい」とお願いしたところ、うれし徳武建設は、1階の天井高を通常よりも10cm高く設計してくれました。 おかげで圧迫感もなく、快適な室内になりました。

間口3mの押入

間口3mの押入。左隅の出っ張りの中にOM立ち下がりダクトがある。後日、枕棚もついた

押入の内側が仕上げられました。押入の中だというのに、柱が露してあります。 壁にはシナベニアがはられ、接着剤が乾くまでの間の仮釘が、規則正しく打たれていました。 押入の内壁は直接釘でガンガン打ちつけてしまうものだと思っていましたので、丁寧な仕事ぶりに驚きました。 押入の一角にあるOM立ち下がりダクトは、何層ものマット(防音材?断熱材?)で包まれた後、仕切り壁で隠されました。

大工工事も終盤に差し掛かっており、作り付け家具の工事が始まりました。吹き抜けに面した2階の手摺りの部分に、本棚が作られました。

各部屋の壁には、設計資料の該当ページが貼り出され、仕様どおりに内装仕上げが完了しているか、ひとつひとつ大工さんが確認して検印が押してありました (10日後に見たら、U太さんがすべての項目を再確認して、サインしてありました。二重のチェック体制ですね)。

家の外に灯油タンクが設置されたのですが、タンクの背が予想外に高く、背後の窓を少し隠していました。 うれし徳武建設に電話して改善をお願いしたところ、タンクの脚を短いものと交換して、窓と重ならないようにしてくれました。 平面図を見て、家の外の空いている場所をタンク置き場に選んだのですが、高さの点まで考えが行き届きませんでした。 窓や電気スイッチや手摺りなども、高さに関しては頭の中でイメージを描ききれず、実際に現場で目にしないとわからないことが多かったです。

上棟後第11週:11月10日(土)の様子

幅8cmの腰壁

幅8cmの腰壁

外壁には、石油ボイラーの排気口や玄関灯が取り付けられました。
和室の壁にはモイスがはられ、畳を囲む部分にヒノキの床がはられました。

脱衣所の壁にもヒノキがはられました。脱衣所だから大壁でもいいと思っていたのですが、真壁で仕上げていただいてあり、うれしかったです。
玄関ホールに腰壁がはられたのですが、ここですごい仕事を発見しました。

スイッチパネルを設置する都合上、柱と柱の間に幅8cmほどの壁があります。この細い壁にも、小さく切った10枚のヒノキ板が縦一列にはめ込まれていました。 これを見ていたら、神は細部に宿る、という言葉を思い出してしまいました。

玄関ホールでは、大工さんたちが、45cm幅にカットしたシナベニアで天井を仕上げていました。 棟梁のクニオさんは、1枚の天井板を指差して「この板だけ少し色合いが違って、気になるんだ」と言いました。 む~らん夫婦は全然気づいていなかったのですが、よ~く見ると確かにその板だけ少し白っぽいような気がしました。

クニオさんは「苦になるくらいなら直したほうがいいんだ。後で直しておくよ」と言って仕事を続けていました。 そういえば、昔、母も裁縫をしながら、「苦にするくらいならやり直したほうがいい」とよく言っていました。 久しぶりに懐かしい言葉を聞きました。仕事へのこだわりや愛情を感じる良い言葉だと思いました。

各種機器が取り付けられる壁

各種機器が取り付けられる壁

照明器具、換気扇、コンセントなどの取り付けも始まりました。下の写真は、スイッチやOMの操作パネル、インターホンなどをまとめて設置する壁です。 雪ダルマのような形にくりぬかれた穴から、いろいろなコードが顔を出していました。

日暮れが早いので、夕方になると、大工さんたちはライトで照らしながら仕事をしていました。 家の外から見ると、あたたかく明かりが灯って、幸せそうな景色でした。

上棟後第13週:11月17日(土)の様子

大工工事もいよいよクライマックス。床の間の工事が始まりました。

棟梁クニオさんの力作

棟梁クニオさんの力作

9月に母が選んだクリの床柱とケヤキの床板は、どの面もデコボコで好き勝手な形(味のある形)をしており、床柱と床板が接する部分の加工も、 床柱の裏側にモイスをはめ込むための溝を彫るのも、難しそうです。 棟梁のクニオさんは「気分がのっているときにやるね」と言っていたのですが、その床柱と床板が施工されていました。 曲面同士がピシッと接合しており、惚れ惚れするような出来映えでした。

作り付け家具がどんどん作られています。別の家に来たかと錯覚するくらい部屋の様子が変わり、グッと生活感がでてきました。 玄関収納について棟梁のクニオさんと相談し、使い勝手と強度を考えて、仕様を決めました。む~らん一家の生活にあった便利な収納になりそうです。

リビングの吹き抜けの一角に、キャットウォークが完成しました。厚さ3cmほどの杉板がスノコ状にはられています。 キャットウォークというのは猫が歩くような狭い通路のことだと思うのですが、む~らんハウスのキャットウォークは牛でも歩けそうなくらい広くて丈夫な通路です。

太陽の光がリビングに存分に届くように、手摺りは、細めの木製丸棒を使って、華奢な感じに仕上げてもらいました。 素直でやさしい雰囲気になり、とても気に入っています。

牛も歩けそうなキャットウォーク

牛も歩けそうなキャットウォーク

電気工事も着々と進み、もう仮設の電源からでなく、普通にコンセントから電気をとることができます。あたり前のことですが、感心しました。

む~らんハウスの敷地と市道の間には細い用水が流れているのですが、この用水に橋を架ける工事が始まりました。 7月に基礎工事をしてくれた業者さんが、今回の架橋工事も担当します。顔馴染みの職人さんが、橋を架ける部分の土を掘っていました。

上棟後第14週:11月23日(金)~11月25日(日)の様子

初めてむ~らんハウスから見た花火

初めてむ~らんハウスから見た花火

長野市では、毎年11月23日に「長野えびす講煙花大会」が開催されます。100年以上も続いている歴史のある花火大会です。 む~らんハウスは花火の打上場所の近くにあるので、完成間際のむ~らんハウスで花火を見ることにしました。

11月下旬ともなれば、長野の夜は身を切るような寒さです。 昨年までのむ~らん夫婦は、河川敷で毛布をかぶり、「せめてあと1か月早く開催してくれないものかねぇ」とか言いながら花火を鑑賞していたものです。 今年も外は背骨が冷たくなるほど寒かったですが、OMの家に入るとふんわりとした暖かさにつつまれて、ホッとして幸せになりました。

周囲の家でも、窓辺に家族が集まって、静かに花火を楽しんでいました。 腹の底に響く爆音と同時に、空いっぱいに光が広がって、とてもきれいでした。

階段の照明がきれいでした

階段の照明がきれいでした

さて、照明のついたむ~らんハウスに、む~らん夫婦は興味津々です。 花火が終わっても立ち去りがたく、あちらこちらの灯りをつけたり消したりしながら、ずっとむ~らんハウスの夜を楽しんでいました。

12月1日~2日に、む~らんハウスの完成見学会が開催されることになっています。完成見学会まであと1週間になりました。

11月24日(土)に現場に行くと、いつもと感じが違いました。駐車場(隣の空き地)には7台もの車が停まっており、10人ほどの職人さんが仕事をしていました。 工事の最後の追い込みをしており、む~らんハウスには いつもにも増して活気がみなぎっていました。

敷地の入り口では、用水に橋を架けていました。型枠に流されたコンクリートにバイブレーターで振動を与え、コテなどで上部を均していました。 表面をきれいに均したら、最後には刷毛引き仕上げをするそうです。 コンクリートの表面はツルツルなのですが、ほんのわずかな筋目をつけるだけで、雨の日も雪の日も滑らなくなるのだそうです。

架橋工事中

架橋工事中

玄関の土間と幅木に、イペ(耐久性の高いブラジル産の硬質材)が貼られました。木でできた土間はやさしい感じがして、和やかな玄関になりました。 素足で土間に立つと、足の裏に温かさが伝わってきます。棟梁のクニオさんは、「これなら濡れた靴を置いておいても、一晩で乾いてしまうなぁ」と言っていました。

実は、この「木製土間」は、コストダウンの賜物なのです。当初、玄関土間には、オーソドックスにタイルを貼るつもりでした。 しかし、む~らんハウスには他にタイル貼りの箇所が無く、玄関土間を仕上げるためだけにタイル職人さんに来てもらうと、コスト高になることがわかりました。 「大工さんにやってもらえる方法は無いかなぁ…」と考え、屋外の使用にも耐える強靭なデッキ材(イペ)を貼ってもらうことを思いつきました。 コストダウンに知恵を絞ると、いろいろなアイデアが飛び出して、楽しいものです。 でも、イペは高かったので、どの程度コストダウンできたのか、少しあやしいのですが…(笑)。

イペで仕上げた玄関土間

イペで仕上げた玄関土間

現場には多くの変化があり、とても書ききれないほどです。主だったものを挙げると、

  • 引き戸、開き戸、障子など、各種の建具が設置されました。ほとんどの建具はシナベニア仕上げです。でも、玄関まわりの建具は、少しだけ見栄を張ってナラ板目突板を使いました。きりりとした風情に仕上がり、張り込んだ甲斐がありました(笑)。
  • 電気工事が完了しました。照明やスイッチ、コンセント、インターホンなどがつきました。
  • OMの操作パネルがつきました。
  • クーラーが設置されました。2階に1箇所だけクーラーをつけたのですが、勾配天井付近の高い位置なので、フィルターの掃除をしようにも手が届きません。電気工事屋さんに「6尺の脚立を買ってください。他の部屋の照明ランプを交換するためにも、この家には必要です」と言われ、納得しました。
  • 水道管が家の中に入ってきた場所(水道管の根元)に、元付けタイプの整水器をつけてもらいました。これで、家中のすべての水が、おいしい水になる予定です。
  • 洗濯機用の防水パンや洗面台が設置されました。トイレには便器が設置されました。
  • キッチンの壁にはキッチンパネルが貼られ、システムキッチンが設置されました。網入ガラス製の防炎垂れ壁も作られました。
  • 階段付近に、手摺りがつきました。
  • 床の間の壁にモイスがはられました。あとは、畳が敷かれるのを待つばかりです。
  • ウォークインクロゼットに、棚板やステンレスポールの洋服掛が取り付けられました。

仕上げのチェックも行われているようで、手直しが必要な箇所には、養生用のテープで印がつけてありました。

現場はワイワイがやがや忙しく、お祭りのような騒ぎでした。む~らん妻が 「1週間後に完成見学会があるなんて、信じられないような賑やかさですね」と言うと、電気工事屋さんが 「ここまで来れば、もう安心です。あとは、クニオさんがウッドデッキや玄関ポーチを頑張ってくれれば、大丈夫です」と笑っていました。

翌日の日曜日に母を連れて現場に行ってみると、U太さんがひとり庭先で米杉のデッキ材にヤスリをかけていました。 玄関ポーチのデザインを少し変えたので、デッキ材が足りなくなったのだそうです。 本来は、デッキ材のヤスリがけと塗装はむ~らん一家の分担なのに、私たちには何も言わずに、ひとりで作業していてくれたのでした。 さっそく一緒にヤスリがけをさせてもらいました。

この後、母の希望を聞きながらトイレの手摺りやトイレットペーパーホルダーの位置を決め、養生用テープで設置位置にマークをつけて、現場を後にしました。

上棟後第15週(完成直前):11月27日(火)の様子

11月27日(火)の夜7時過ぎに近くを通ったので、現場に寄ってみました。駐車場には4台の車が停まっていました。 基礎工事をしたのと同じ職人さんたちが、ライトで照らしながら、玄関のスロープをつくっていました。 視線を上に移すと、玄関灯に照らされて、暗闇の中に美しい木のポーチが浮かび上がっていました。 む~らん夫婦が塗装したデッキ材が格子に組まれて、静かに輝いていました。きれいすぎて、なんだか夢を見ているみたいでした。 ウッドデッキも完成していました。

ペーパーホルダーの土台に注目

ペーパーホルダーの土台に注目!

トイレにはペーパーホルダーが取り付けられていましたが、ここでもすごい仕事を発見しました。 ペーパーホルダーの付け根を見てください。ペーパーホルダー側面の曲線にぴったりあわせて、土台の木をカットしてあります。 「すごいですね」と言うと、棟梁のクニオさんは、「そりゃあ、真っ直ぐピーっと切っちゃうわけにはいかないよ」と笑っていました。 私たち素人がこだわる部分と、大工さんのこだわりの部分が、いろいろと違っていておもしろいし勉強になります。

やがて作業を終えた大工さんたちは、現場の掃除を始めました。毎日ちらかるのに、毎日掃除をするのです。 夜遅くても、掃除するのです。きっと、掃除がよい現場を作っているのでしょう。ほれぼれするくらい手際のよいお掃除でした。

帰り際にクニオさんと話していたとき、む~らん妻の口から「完成見学会に来た人は、絶対にいい家だと感じますよ」という言葉が自然にこぼれました。 施主自身が言うのも変ですけどね。む~らんハウスに来てくださる方に、どうかつくり手の想いが伝わりますように。
神棚に雲板をつけて、クリーニングが終われば、いよいよ完成見学会です。

本人登記にチャレンジ

建物の登記は司法書士などに依頼することが多いと思いますが、司法書士報酬は10~20万円くらいかかります。 自分で登記をすることもできるらしいので、む~らん夫婦は「何をするのかわからないけど、とにかくコストダウンだ!」と、本人登記の道を選びました。

まず、法務局に登記のやり方を聞きに行き、記入すべき書類数枚と、記入方法を解説した紙をもらいました。 これを読むと、要するに、数枚の紙に以下の事項を記入すればよいだけだ、ということがわかりました。

表示登記 住所
所有者
建物の構造(む~らんハウスは「木造合金メッキ鋼板葺二階建」と書けばOK)
各階の床面積
完成年月日
敷地形状と建物の配置位置を表す図面(500分の1)
各階の外形を表す平面図(250分の1)
保存登記 課税価格(床面積から算出できる)
登録免許税(登記のためにかかる国税。「課税価格×税率」で金額を算出し、収入印紙を貼る。市町村役場で住宅用家屋証明書を交付してもらえば税率を軽減できることが多い)。

次にうれし徳武建設に連絡をして、登記に関するスケジュール(建物完成日、表示登記申請日、保存登記申請日)を決めてもらい、必要な証明書類の提供をお願いしました。

それから、日本法令の登記98(建物図面・各階平面図)という用紙を文房具店で購入して、建築確認申請時の図面から図を書き写しました。 法務局でもらってきた書類数枚にも必要事項を記入しました。あとは、うれし徳武建設が決めてくれたスケジュールに従って、以下の流れで手続きを行ないました。 表示登記の申請書を提出してから保存登記が完了するまでにかかった期間は、12日間でした。

保存登記が完了するまで

想像していたよりも簡単な作業でした。法務局の方も、親切に指導してくれました。 本人登記をすることによって浮いたお金で、アプローチの舗装を少しグレードアップすることができ、大満足です。

自分で登記をしてみようという方は、インターネットの検索エンジンで、「建物 本人登記」などのキーワードで検索してみてください。 わかりやすい情報が得られると思います。む~らん夫婦は、「わかりやすい不動産登記の申請手続」(日本法令刊 ISBN9784539719572)という本を買って勉強しました。

2007年12月20日掲載