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む~らんさんの家長野県長野市

vol.17 上棟後第4~6週の様子(2007年9月後半)

上棟後第4週:9月16日(日)の様子

保温材で光り輝くシステムバスが鎮座

保温材で光り輝くシステムバスが鎮座した

1階脱衣室の横にぽっかり空いていた空間に、システムバスが設置されました。 うれし徳武建設ではヒノキやタイルを使った浴室をつくることが多いようですが、む~らんの強い希望でシステムバスを採用しました (浴室はどうしても傷みやすいものなので、家の構造と一体化していない方が良いと考えたのです)。

母が高齢であることも考慮して、広め(1.25坪サイズ)のシステムバスにしました。 む~らんハウスはメーターモジュールですが、浴室や脱衣室のある部分だけは尺モジュールにしてあり、1620のシステムバスがぴったりと納まっています。 しっかり断熱された家の中に、更に保温材で包まれたシステムバスを入れてあるので、ちょっと断熱しすぎかもしれません(笑)。

★ちょっと一言…浴槽のトレンド?

システムバスの選定にあたって、多くのメーカーのショールームを見てまわりました。 驚いたのは、浴槽内にベンチのついたタイプが圧倒的に多いことです。 ベンチの無いシンプルな形状の浴槽が欲しかったので、選択肢はごくわずかになりました。 昔ながらの浴槽が少数派になっていたとは、思ってもみませんでした。

いくつかの製品に候補をしぼってからは、家族全員が何度も浴槽に出たり入ったりしてみました。 そして、母が「これが楽だわ」と言った製品に決めました。

養生された階段

養生された階段

階段の裏側

階段の裏側

階段がつくられました。今まで2階の様子を見に行くときは、ドキドキしながらハシゴを登っていたのですが、それもせずにすみます。

蹴上げ155mm、踏み面240mmの妙に緩やかな階段ですから、膝の悪い母でも楽に上り下りできます。 蹴込み板の裏側中央には厚い板が添えられて補強されており、とても頑丈そうです。

遮音床ボードと仕上げの縁甲板

遮音床ボードと仕上げの縁甲板

2階の床ができました。1階天井(構造材を兼ねたJパネル36mm)の上にプラ束が整然と並び、根太がかけられて、構造用針葉樹合板が貼られています。 その上に遮音床ボードが敷かれ、ヒノキ縁甲板が貼られています。 生活時間帯が異なる母のことを考えて、音漏れに配慮してみました。大きな吹き抜けがあるくせに防音対策とは、矛盾していますかね?

2階トイレ用の給排水管が1階に通されました。後日、壁で囲われてパイプスペースになります。 ここは寝室とつながった場所なので、騒音に配慮して、配管に防音材(吸音材・遮音材)を巻いてもらいました。

★ちょっと一言…OMの防音対策

む~らんは音にかなり敏感です。時計の秒針やパソコンのファンの音も、気になります。 ある晴れた早春の日にOMソーラーの家の完成見学会に行ったところ、ハンドリングボックスの作動音がとても気になりました。 そこでうれし徳武建設に相談して、む~らんハウスでは、できるだけ防音対策をとってもらいました。寝室から極力離れた位置に 「ハンドリングボックス室」をつくって、その中にハンドリングボックスを設置しました。 ハンドリングボックス室の壁には遮音シートを、床には遮音ボードを施工してもらいました。 また、OM立ち下がりダクトにはフレキシブルダクトをかませて、防音材を巻いてもらいました。

★事務局より

OMソーラーのハンドリングボックスは、運転を始めるとファンのまわる音が出ます。 音が気になる方は特に、む~らんさんのお宅のようにできるだけ室内に音が伝わらないような工夫をお考えください。主な対策は、次の通りです。

  • ハンドリングボックスの位置は、寝室・書斎などの真上を避けた位置に配置。
  • 機械室を設けるなどしてハンドリングボックスや立ち下りダクトを囲う。
  • 室内循環口(室内からハンドリングボックスへ空気を運ぶ経路となる「リターンダクト」の吸い込み口部分)は、ハンドリングボックスからできるだけ離して共有スペース(吹き抜け・階段室)の天井に取り付ける。
  • リターンダクトや立ち下がりダクトには、フレキシブルダクトを挿入する。
フレキシブルダクト

なお、む~らんさんの防音対策にも記述のある「フレキシブルダクト」とは、その名の通り、自由自在に曲がるダクトです。 立ち下がりダクトやリターンダクトの経路に挿入することでダクトの接続や配置が容易になるとともに、ファンの音を低減させる効果があります。

【写真】フレキシブルダクト。ダクトの経路に挿入する。

防水工事が終わったバルコニーと軒天

防水工事が終わったバルコニーと軒天

軒天がはられました。軒天の材料はモイスです。この後、白のAEP(アクリルエマルジョンペイント)が塗られることになっています。 軒先には、OMの吸気口もつくられています。OM吸気口には、細かい金網がはってありました。バルコニーのFRP防水工事も終わっていました。

上棟後第5週:9月24日(月)の様子

シルバーメタリックのガルスパンを施工中

シルバーメタリックのガルスパンを施工中

外壁の仕上げ工事が始まりました。北面にガルバリウム鋼板製サイディング(ガルスパン)が貼られました。色はシルバーメタリックです。 現時点ではガルバリウム鋼板素地の色が金属的で冷たい感じですが、1年くらいすると落ち着いたシブい色に変わるはずです。経年変化に期待しましょう。

あちらこちらの窓には、霧除けも取り付けられました。

玄関ホールには框がつけられ、ヒノキ縁甲板が貼られていました。 脱衣室やトイレの間仕切り壁の下地が組まれて、ずいぶん家らしくなりました。

玄関や風呂などは建物本体から突き出した平屋部分にあるのですが、この部分の天井下地もつくられていました。 構造用針葉樹合板の下にスタイロホームが貼られ、その下に下地材が碁盤の目のようにピシッと施工されていました。 ところどころ下地材がくりぬかれて、天井灯用の配線がされていました。

上棟後第6週:9月29日(土)の様子

職人さんたちが仕事中の現場に行ってみました。

2階では、仕上げの板壁を貼り始めていました。左下の写真は、施工中の大工さんです。 柱の間隔にあわせて切断したヒノキ縁甲板を床一面に並べて、色合いの似た板を選んでは、柱に彫られた溝に斜めにはめ込みます。 それから、縁甲板を傷つけないように上部に木をあてて、水平になるまで金槌で叩きます。 縁甲板を1枚はめる度に、左右と中央の3箇所を下地材に釘留めします。

設計時に「ここはヒノキの壁で柱を出してください」などと気軽にお願いしましたが、実際につくるのには体力と根気が必要ですね。 棟梁のクニオさんに「大変な作業ですね」と言うと、「なぁに、きれいだからいいじゃない」と、こともなげに笑っていました。 右下の写真は、完成した板壁です。勾配天井に沿ってピシッと見事に、美しいヒノキの壁が輝いています。

大工のKさん

大工のKさん

輝くヒノキの壁

輝くヒノキの壁

ご近所の真似をしたクッションフロア

ご近所の真似をしたクッションフロア。OM吹き出し口も完成

脱衣室とトイレに、クッションフロアが貼られました。自然派素材で家を建てる人は、クッションフロアはあまり使わないのかもしれません。 リノリウムやタイルを貼る案もありましたが、コスト面で断念し、「ほんの少しの面積だから、石油化学系の素材でも目をつぶっちゃおう」ということにしました。

近所の新築住宅(メーカー系住宅)の完成見学会に行ったときに、いい感じの大理石調クッションフロアが使われていたので、同じものを採用してみました。 ご近所さんがむ~らんハウスに来たら、「あら、真似たのね」と見破られることでしょう。

む~らん夫婦は灯油節約への思い入れが強いです。長野市は朝晩の冷え込みも厳しく雪も降りますが、 「毎月200Lの灯油タンクが空になる」なんていう生活はしたくないのです。 ひまわり会の「Voiceto Voice」の過去の投稿すべてに目を通して、補助暖房について考えました。 その結果、む~らんハウスの補助暖房は、一般的なOMの家とは少し違うものになりました。

「床下から暖める」という考え方もありますが、「先ず人の居る室内から暖めるのが筋だろう」と考えました。 そこで、ノーリツの給湯・暖房兼用のFF式ボイラーに温水ルームヒーターを接続して、室内の空気を直接暖めることにしました。 結露やヒートショックを防ぐためには、建物全体を暖めて温度差を少なくすることも大切ですから、ハンドリングボックスに室内循環運転機能をつけて、 天井付近の温かい空気を床下に流すようにしました。

冬は寒いのがあたり前です。OMの家なら少なくとも今の家よりは暖かくなるからそれで良かろう、という方針です。 太陽の出ている日はありがたく恵みをいただくとして、曇った日にはほどほどにじんわり暖かければ十分です。 寒ければ重ね着すればいい、という考えです。どうせ外に出れば寒いのです。外出時に、家の中との寒暖の差がありすぎるのもどうかと思います。 居室が寒くて我慢できない時だけ少し温めればそれでよし、と考えました。 さあ、今年の冬のむ~らんハウスでの暮らしぶりは如何に? む~らん夫婦の目論見は吉と出るのか?? 楽しみです。

各部屋には、温水ルームヒーター用の温水パイプが引かれました。 本当は壁に温水コンセントを設置したかったのですが、温水パイプの硬さのせいか床出しになりました。 温水パイプに断熱材は巻いてありませんが、家の中を通ってくる間に少しぐらい熱が逃げても、家の中全体としては熱のロスにはならない、ということのようです。

壁から外に出て、また戻ってくる電気配線

壁から外に出て、また戻ってくる電気配線

右写真は、照明取り付けの電気配線です。柱と梁と窓に囲まれた壁面(電気のコードを通せなさそうなところ)に照明を付けたい、と言ったところ、 電気配線は壁から出て、外断熱の通気エリアを通って、家の中に再び入ってくるようになりました。 柱や梁に穴を開けるのは嫌だなあ、と思っていたのですが、こんな解決策があるとは思いませんでした。

2007年11月7日掲載