長野県で注文住宅の木の家工務店 県産材で木造住宅 OMソーラーでゼロエネルギー住宅

む~らんさんの家長野県長野市

vol.16 上棟後第2~3週の様子(2007年9月前半)

上棟後第2週:9月2日(日)の様子

大工さんたちの邪魔にならないように、工事が休みの日曜日に現場を見に行きました。

屋根に上ってみると、既に集熱ガラスが設置されていました。 む~らんが「できるだけ補助暖房の灯油を節約したい」と訴えたところ、うれし徳武建設の代表さんは、 「それじゃあ、景気良く、屋根いっぱいに乗せちゃうもんね」といった感じで、集熱ガラスを2段に配置する計画にしてくれました (もちろんシミュレーションを行ったうえで)。 効果のほどが楽しみです。ちなみに、この頃はまだダクトが接続されておらず、熱い空気がどんどん屋根裏に落ちてきて、昼間の現場は大変なことになっていたらしいです。

屋根の集熱ガラス

む~らんハウスには20枚の集熱ガラスが乗っています。

サッシ取り付け中

サッシ取り付け中

1階では、根太の上に構造用針葉樹合板が捨て貼りされ、一部のサッシの取り付けが始まっていました。 窓際の床には、OMの吹き出し口もつくられています。OMの立ち下がりダクトも、部分的に施工されていました。

ううぅ(泣)! 床柱フィーバー

工事の都合上、早めに床柱と床板を決めてほしい、とうれし徳武建設から要請があり、9月6日の朝8時から(平日の会社出勤前!)、銘木店で床柱と床板を選びました。 む~らん夫婦と母が銘木店に着くと、うれし徳武建設のNさんとU太さんが待っていてくれました。

む~らん夫婦は、床の間の造作を決めるのなんて初めてですし、茶道や華道のたしなみも無いので、どうやって選べばいいのか見当もつきません。 前夜にインターネットで「床柱の選び方」を調べてみましたが、いまひとつイメージが湧きません。 む~らんハウスの床の間は小さいので(間口1m、奥行55cm)、「自然でやさしい感じ」がコンセプトかなぁ…。 それから、肝心なのは金額です。うれし徳武建設の予算書上では、床柱と床板の合計が6万円になっています。なんとか予算内におさめたいところです。

銘木店には、ゴツい四角い柱から皮のついた華奢なものまで、色とりどり、様々な床柱が並んでいました。 実物を見ても、沢山ありすぎて、どれがいいのかさっぱりわかりません。価格が書かれていないので、どうやって選んだものか、む~らん夫婦は困惑していました。

ご縁のあった床柱(クリ)と床板(ケヤキ)

ご縁のあった床柱(クリ)と床板(ケヤキ)

すると、それまでおとなしくしていた母の目が、キラキラ輝き始めました。母は無類の材木好きだったのです。 銘木店の社長さんと「これは何の木? あら、いいわね」なんて話しながら、うれしそうに床柱を見ているのです。 最初はあれこれ迷っている様子でしたが、やがて「これが素敵だわぁ」とクリの床柱を指さしました。 価格を聞いたところ、この時点で既に予算オーバーです。ああ…!

この後の床板選びでも母は主導権を発揮しまくり、銘木店の社長さんを相手に怒濤の値引き攻勢をかけて、1時間半ほどの間に床柱と床板を決めてしまったのでした。 もちろん、予算は大幅に超えました。 む~らんは、母のあまりの買いっぷりの良さ(?)にショックを受けていました。

でも、うれしくてたまらない子供のような母の顔を見ていると、む~らん妻は「まあ、いいかなぁ」と思ってしまったのでした。 うれし徳武建設のNさんとU太さんも、床板のサイズを測ってくれながら、無邪気な母をにこにこ見ていました。

後で聞いたところによると、母は銘木店にでかける前に「いい木と出会えますように」と仏壇にお祈りしたそうです。 だからたぶん、ご縁のある木だったのでしょうね。

五者会議

9月8日の昼過ぎから、現場での関係者打ち合わせ会(五者会議)があり、設計者(うれし徳武建設の代表さんとU太さん)、大工さん(棟梁のクニオさんとKさん)、 設備屋さん、電気工事屋さんと施主(む~らん夫婦)が集まりました。契約時の図面と打ち合わせ帳を見ながら、内装工事の仕様を確認していきます。 各部屋を順番にまわりながら、床・壁・天井の仕上げ、建具、つくり付け家具、照明、スイッチ、コンセント、エアコン、補助暖房、蛇口の位置などを、 ひとつひとつ確認しました。現場では、家具のサイズや建具の高さや階段の勾配などが、わかりやすいように養生用テープで示されていました。

設計の際に考えぬいたつもりでいても、実際の現場に立つと、空間の広がりが違います。 建具の高さや照明の種類を変更したり、スイッチやコンセントの位置を見直したりしました。 みなさんが、便利になるようなアイデアを出してくれたり、きれいな仕上がりになるように熱心に話し合ってくれたりしました。 壁仕上げについてわからない点があって質問したところ、棟梁のクニオさんは丁寧に説明をしてから 「大丈夫だよ、ちゃ~んときれいにやってあげますから」と、にこにこしていました。

すべての部屋について確認するのに5時間近くかかり、終わったころにはあたりは薄暗くなっていました。 む~らん夫婦は、慣れないことに頭を使いまくったので、すっかりパワーを使い果たしてしまいました。 でも、みなさんが、む~らんハウスのために一生懸命になってくださっているのが身にしみてわかって、とてもありがたく、温かい気持ちになりました。 楽しい打合せでした。

上棟後第3週:9月9日(日)の様子

む~らんハウスの工事は、驚くようなスピードで進んでいます。設計部長のU太さんも、「予定を上回る順調さです」と言っていました。 五者会議の翌日に、母を連れてむ~らんハウスを見に行きました。

「幸せをつくる」シートで包まれた家

「幸せをつくる」シートで包まれた家

外壁下地の工事は、ほとんど終わっていました。断熱材や透湿防水シートが貼られて、胴縁が施工されています。 胴縁には、「外壁仕上げを貼るための下地」というだけでなく、「透湿防水シートと外壁仕上げの間に隙間をあけて通気する」という役割もあるそうです。 む~らんハウスのサイディングは縦貼りタイプなので、同縁は水平に施工されています。 「これでは空気が上下に流れないのでは?」と思ってよく見ると、同縁の内側にくぼみが彫られていました。 ただの板だと思っていたら、外壁仕上げ裏の温度と湿度を支えている大切な板だったのですね。

うれし徳武建設の透湿防水シートには「幸せをつくる」と印刷されています。 これを見ていた母が、「家全体が幸せでくるまれているようで、とてもいいわね」と言っていました。

玄関ドアがついた

玄関ドアがついた

玄関や勝手口のドアが取り付けられていました。右の写真は、玄関ドアの内側です。ドアの左右の土台の上にクリーム色のムース状のかたまりが見えますが、これはアンカーボルトの周囲を気密断熱して結露から守っているのだそうです。 アンカーボルトが錆びてしまったら建物を支えられなくなりますから、大切なことなのですね。

すべてのサッシがついた

すべてのサッシがついた

サッシ枠がすべて取り付けられて、ガラスが入っていました。 サッシが入ると、すっかり家らしくなります。窓枠で切り取られた景色は、空き地だったときの景色とは違って見えました。

勾配天井(2階の天井)が完成していました。勾配天井に貼られているのは、Jパネル12mm(単層)です。 1階の天井には、Jパネル36mm(三層)が使われています。

勾配天井のJパネル

勾配天井のJパネル

1階天井のJパネル

1階天井のJパネル

★ちょっと一言…天井の素材

OMの家の天井は、構造用針葉樹合板をそのまま露したものや、シナベニアも多いのではないでしょうか。 個人の嗜好の話として読んでいただきたいのですが、む~らんは「構造用合板の表面の木目は、木材をかつらむきにしたものなので、見慣れない模様で、 不自然で気持ち悪い」と言います。む~らん妻は「シナベニアは真っ白くて、木としての面白みがない」と言います。 一方、うれし徳武建設の代表さんは、「構造上の条件があるので、面材を選んでほしい」と言います。
天井を縁甲板で仕上げることは、無垢板好きのロマンです。でも、構造や予算などの諸条件がそれを許しません。

そこで登場したのが、Jパネルです。Jパネルは、杉の間伐材からつくられた板を繊維方向にくっつけてから三層構造にしたパネル材です。 構造材としても化粧材としても使えるのが特長です。縁甲板を施工した場合に比べれば風情が少ないと思いますが、杉の自然な木目と色合いがいい感じです。 三層以外の製品もあり、む~らんハウスでは単層の物も使用しています。

コストダウンのために、Jパネルをあきらめて構造用合板やシナベニアを使った箇所もあります。 む~らんは構造用合板のかつらむきの木目をうらめしそうに見上げては、う~ん…、と唸っています。

床から90cmまでは縁甲板(腰壁)を貼るための下地、上部はモイス用の下地。

床から90cmまでは縁甲板(腰壁)を貼るための下地、上部はモイス用の下地

内部壁下地工事が進んでいました。柱と柱の間に、壁仕上げを支える下地が組まれており、四角いマス目模様ができていました。 モイスを貼る部分とヒノキ縁甲板を貼る部分とでは、下地の組み方が違っていました。 壁の下に隠れて見えなくなってしまう部分なのに、少しの段差も無いように板を組み合わせてあります。

柱には、仕上げ材(ヒノキ縁甲板やモイス)をはめこむための溝も、きりりと彫られていました。 見えない部分にこれだけ手間と心をかけられるなんて、大工さんというのはすごい仕事だな、と思いました。 いい家になるわけだよなぁ、と思いました。

下の写真は、1階脱衣室の床下の様子です。黒い鋼製束が大引きを支えているのがわかります。給排水用のいろいろなパイプが、床下に設置されています。 電気の配線も床下を通るのだそうです。1階床下は60cmほどの高さがありますから、点検や修理がやりやすそうです。

脱衣室の床下の様子

脱衣室の床下の様子

2007年11月7日掲載