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む~らんさんの家長野県長野市

vol.4 家が建たない!?

2006年11月11日、プランニングができて、説明を受ける日がやってきました。

うれし徳武建設の代表さんは、まず、敷地の説明を始めました。 よく調べたところ、やはりこの土地の建ぺい率は以前と同じ40%であること(がーん!だ・だ・大ショック)、隣地との境界から最低でも50cm以上は離す必要があること(現状は50cmも離れていない)、 従来は隣接する水路上を大量に占用できていたが、今回は水路上の使用はできそうにないことなどを、丁寧に説明してくれました。なんか、嫌~な感じがしてきました。

そして、その後で示された間取り図は、む~らん夫婦の夢がしぼんで流れ去ってしまうくらい、小さな家になっていました。 家の奥行きは3.5~4m。出入口のあるフロアには、こぢんまりした店舗と小さな小さなLDKがとれるだけでした。

む~らん妻は、うめき声をあげたいくらい、呆然としてしまうくらい、ショックを受けました。 む~らんは、冷静に家の寸法をチェックして、随所で自分たちが絶対ゆずれない寸法値よりも小さくなっていることを見ぬいていました。 母のほうは、綺麗なプレゼンテーション資料を見せられてすっかり舞い上がって気に入ってしまっています。 む~らん夫婦側でこのプランを検討して、GOかNGか、その結果を2週間後にうれし徳武建設に伝えることになりました。

それから毎日、「なんとか、もっと良い間取りにならないか」と、方眼紙に家の間取り図を描く日が続きました。 吹き抜けを無くしてみたり、メーターモジュールを尺モジュールに変えてみたり、部屋を極力区切らずにワンルーム風にしてみたり、試行錯誤を繰り返しました。 店舗部分をつくらないようにすれば居住空間が広がるので、店をやめるレイアウトまでつくり、「よし、これで行こう!」と思ったこともありました。

しかし、その間取りですら冷静に考えてみると、どうにも高齢者に厳しい家になっているのです。 LDK・居室・水回りなどの各空間を理想よりもかなり狭くしないと、生活に必要な機能をワンフロアに集約することができないのです。 複数フロアを行き来する間取りでは、階段の上り下りが困難になったときに生活そのものが成り立たなくなってしまいます。 そのうち母の生活に支障が出るかもしれませんし、何十年か先に、む~らん夫婦にも問題となるかもしれません。

考え抜いた挙句、「今の土地で母の家(店)を建て替えるのはあきらめよう」と決心しました。 大金をつぎ込んでも「末永く暮らしやすい家」ができそうにないことが、決定的な理由となりました。 また振り出しに戻って、土地探しからやり直しです。くらくらするような気分でした。

うれし徳武建設の代表さんに事情をお話しして、「せっかくプランニングしてもらったけれど、建て替えは白紙に戻させてもらいたい。 店は現状のまま維持して、住宅だけを別の土地に建てたい」と告げました。

代表さんは、いやな顔ひとつせず、「無理をして建てるよりも、その方が良いかもしれませんね。 お母さんの店と家が離れるのも、通勤が気分転換になって、かえって良いものですよ。前向きにとらえれば、良いことがたくさんあります。プランニングが無駄になったって…? そんなことは、どうぞ気にしないでください。お客様が幸せになることが、私たちにとって一番大事なことですから」と、笑顔でむ~らん夫婦を励ましてくれました。

代表さんに頭を下げながら、「ああ、一日も早く土地をみつけて、またうれし徳武建設にプランニングの依頼に来よう」と、心に誓うむ~らん夫婦でした。

2007年7月26日掲載